「ぴたテン」最終巻
今日アキバ行ったときに最終巻が出てたの思い出して買ったんですが。
…まあ、この話はあくまでも「樋口湖太郎の物語」だったってことなんですな。正直、終わらせ方はすごくうまいと思いました。少年樋口湖太郎の物語としての終わり方としてはこの上無い「ハッピーエンド」でしょう。でも、
やっぱりこういうのは好かん。「エリア88」の終盤、グレッグ・ゲイツも死に、ミッキー・サイモン&セラまで死んでしまったあの後味の悪さが思い出されます(これで一体どんな終わり方をするのか読んでいない人は察してくれ)。
まあ別に話としてこういうのは全然アリなんですけど。単に自分の領域で無いところに足を踏み入れてしまったワタシが悪かったんです、ええ、ええ(笑)。とりあえずワタシはアニメ版の、一回消えてしまったけど結局紫亜も美紗も戻ってきたつーあの終わり方の方が好きです(笑)。特に紫亜がカワイソすぎるだろう、こっちは。
実はこの話、小説向きだったのかもね。単行本一冊くらいの小説としてはかなりいい出来のファンタジーだったと思うんですが。美紗と紫亜を絵として美少女として描いてしまったから、そしてそれを8巻分も描いてしまったから(読者に、この二人に感情移入させる時間を充分すぎるほど作ってしまった)このような後味の悪さが残ってしまったのかもしれません。
でもやっぱり、湖太郎、美紗、紫亜、三人とも幸せになった終わり方をしてほしかった…。天や小星まで含めると、全員が、主人公が幸せになるためのダシでしか無かったですからねえ。
いやはや。全巻揃ったから早く売り飛ばそう(笑)。胸くそ悪い。