日別アーカイブ: 2004/06/14

日記6/14

(すんまへんグダグダ書いてたら長くなりすぎた上に何が言いたいのかサッパリ分からない(汗))

そういえば、今日なたるまに聞くまで知らなかったんですが、なんでもオリックスと近鉄の合併話が持ち上がっているようで。えらい話です。聞いてから調べましたんですが、日本プロ野球で最後にチームとチームの合併が起こったのは1957年、大映ユニオンズと毎日オリオンズが合併して毎日大映オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)になったもののようですね。つまり、ほぼ50年ぶりだってことです。

もともと1950年にセリーグ・パリーグに分かれたときは、セリーグ8球団、パリーグ7球団でした。その後パリーグも1球団増えて8球団になり、それが、1957年の合併を最後にそれぞれ6球団ずつになりましたんで、4回の合併があったことになります。

ただ、その後もそれぞれの球団の経営母体は結構頻繁に変わっています。初期の16球団の親会社の業種内訳は

・電鉄7社(大阪タイガース、国鉄スワローズ、西鉄クリッパース、阪急ブレーブス、南海ホークス、東急フライヤーズ、近鉄パールス)
・新聞社4社(読売ジャイアンツ、中日ドラゴンズ、毎日オリオンズ、西日本パイレーツ)
・映画会社2社(松竹ロビンス、大映スターズ)
・漁業会社1社(大洋ホエールズ)
・市民球団1(広島カープ)
・個人1(高橋ユニオンズ)

何しろ黎明期のことなので全部が当てはまるわけではありませんが(個人経営とかあるし)、結局は当時元気のあった業種、または元気を出しつつある業種がスポンサーであることが多かったわけです。映画は当時娯楽として確固としたとした地位を築いていましたし、電鉄は球場までお客を運ぶことで、新聞社は自身で宣伝が出来るということでそれぞれ球団を持つことにしたのでしょう。

高橋ユニオンズと西日本パイレーツは2リーグ分裂のドサクサに紛れて出来た球団だったのですぐにそれぞれお西鉄、大映に合併されてしまいます。で、映画が斜陽になってゆくと共に映画会社は球団経営から手を引いてゆきます。今は一つもありません。高橋ユニオンズと大映スターズを合併した毎日は現在千葉ロッテマリーンズ、松竹ロビンスは大洋ホエールズと合併して現在はもちろん横浜ベイスターズ(親会社はTBS)、東急フライヤースはその後東映フライヤースになりましたが、これは現在北海道ニッポンハムファイターズですね。あとは国鉄スワローズが、サンケイ時代を経て現在はヤクルト、阪急はオリックスになり、南海はダイエー。同じ業種間で身売りされたのは西鉄→西武くらいでしょうか(これだってこの間2社を経ています)

何が言いたいのかというと、やっぱりどうしてもその時々で「強い」業種に頼ることにならざるを得ないんですかね。MLBでもカネのある球団は強いメディア会社が押さえている球団だったりしますし。それはつまり、球団経営だけで黒字になるということが出来ないということでもあります。どうしても外部からカネを注入してもらわないとやっていけないと。特に1990年代の後半以降は選手の年俸がハネ上がってますし、前よりも顕著でしょう。近鉄なんてそれこそ毎年40億円の赤字だっつーし。景気がよければこの赤字も宣伝広告費だと思えたんでしょうが、さすがにこのご時世では…というところでしょうか。

んで、現在「強い」業種つーと、どうしても消費者金融とかそっち方面になってしまうんですね。悲惨ですが。近鉄もアコムと…なんて話もありましたしね。

なんにせよ、リーグ戦やるのに5球団はやっぱりよろしくないと思うんですね。どうしても1球団あぶれちゃうし。んでそういう状況が続くと、さらに崩壊に加速がついてしまうと思うんです。もう50年も2リーグ見続けてるわけだから(当然ワタシが、じゃないですよ。『世間』が)今更1リーグに戻るのもナニだし。

さらに減らして4球団にする?4球団のリーグ戦なんてつまらないですよね。メジャーリーグは1地区4球団ですが、あれは地区がたくさんあってさらにインターリーグまでやってるから問題にならんのであって。やっぱり6球団ってのは絶妙なバランスだと思います。プロ野球の経営にザブザブ金をつぎこんでいい時代が終わっているのなら、球団が独立してやっていけるシステムを考えるのが筋なんじゃないでしょうか。かと言って広島みたいなのもダメだと思いますが(年俸が高くなってしまったらホイホイ出しちゃう)。

今プロ野球の人気が落ち目だと言ってもやっぱり人気はあるわけで、その源泉が巨人(もっと言えば長嶋茂雄)にあったことはおそらく間違いないでしょう。長嶋が巨人に入るまではプロ野球(昔は「職業野球」)の人気は6大学野球(特に早慶戦)に比べて圧倒的に劣っていたらしいですから。その世界自体の人気が出るまでは、巨人のような「ただ一つの正義」(いい意味で言っているわけでは無い)はあってもいいでしょう。分かりやすいですし。でも、プロ野球自体が普及しつくした今はもっと多様性を求めないといけないでしょう。

まあ百歩譲って「まず巨人様が儲けて、そのおこぼれに預かることで他の球団が成り立つ」形でも、その巨人様が「ウチが存在しているのは他の球団も存在できているからだ」という認識があればまだいいとは思うんですね。他が全部潰れちゃったらそもそも試合出来ないんだから(笑)。ところが、某ワンマンマン((C)いしいひさいち)&手下の三山は決してそういう人間じゃあなさそうです。多分「儲けられるうちに儲けて後は野となれ山となれ」なんでしょうな。

しかし、70年くらいの歴史がある日本プロ野球とか言ってみたってこんな根本的な問題すら野放しにしてきたわけです。情けないですよね。とりあえず、今確実に考えなければならないのは「あくまでも球団経営は親会社の宣伝広告のためである」と割り切るか、「球団を経営するということは、球団を経営するということである」と考えるか。実はベイはTBSに売られるまではほぼ後者に成功していたはずなんですがね…(今は知らん)。