というわけで、色々と落ち着きましたからため込んだ録画の鑑賞鑑賞。まずはこれから。
「レジェンズ」
5回分見ましたが、普通に考えたらどう見てももうすぐ終わりそうだったのにあと5回。人間の文明が行き過ぎて地球を汚してしまうだけの存在に成り下がった「文明の黄昏時」に現れ、「レジェンズウォー」という大戦争を引き起こして一度人間の文明を全て破壊してリセットするための生物「レジェンズ」。現代のニューヨークに蘇ったレジェンズ達は、しかしながら今回はただ世界を破壊するだけの存在だった自分達に疑問を持ち始め、レジェンズウォーを回避する方法を探していたわけですが…。
一体これからどんな展開が…と思ったら、あれ、レジェンズウォー始まっちゃったよ。それを回避するために今までがあったんじゃ…あれ、レジェンズキングダムとかいう別世界に行っちゃった。レジェンズウォーというのはレジェンズ達が直接世界を滅ぼすのではなく、人間の欲望・憎しみ・恐れのような負の意識の集合体である闇のレジェンズのボス・ジャバウォック対全てのレジェンズの戦いであって、ジャバウォックと滅ぼすとそれに合わせて人間の文明も滅ぶ、と。そして、あくまでも人間の文明を滅ぼして地球そのものを守るのが使命であるので、戦い自体はレジェンズキングダムという別次元で行うと。そうかその世界で引っ張るのか…と思ったらあれ、もう対ジャバウォックの総力戦。あまたのレジェンズが戦い、倒れ、もう終わり…というところで突然お釈迦様の手みたいなのがカネルドウィンドラゴンをさらい、天界のようなところへ。そして今まで見たことも無いレジェンズが…。
そしていきなりシロンに説教(笑)。せっかくシュウという、今までとは違う、先を変えることができそうなサーガを得たのにまた同じレジェンズウォーを繰り返すのかと。あまりにもあまりな展開ですが、まあこの監督はこうですから(笑)。そういう意味ではこのアニメは決して子供向けじゃ無いような…。土壇場の土壇場の土壇場で平気でギャグを入れてきますからねえ。
そして、何をすべきか気づいたシロンにもう一度チャンスを与えようと、時間を戻しました。そう。ここまでの3?4話で起こったことは、全て「起こりうる可能性の一つ」だったということに(爆)。貴様らは神崎士郎かと。
場面はシロンとランシーンが合体してカネルドウィンドラゴンになり、元の二人の意識がなくなってしまってレジェンズウォーを先導するウィンドラゴンとして覚醒してしまい、それを見たグリードにブン殴られるところまで戻ります(もう結構前だったんじゃないか?このシーン)。まあ、ここまで見てからですと確かに普通はああいう場面でブン殴られると意識を取り戻すものですが、意にも介さなかったのはちょっとおかしかったですが。まあ関根潤三なみの結果論ですわな(笑)。
今回はグリードにやっぱりブン殴られ、さらに光のレジェンズに「もう一つ儀式は必要なんだよね?」とアタマにタライを落とされ(笑)、元のシロンの意識を取り戻します。何をすべきか。それは、かつて自分が、まだ以前の記憶が戻らないときに誰だったっけに「ウィンドラゴンとはレジェンズウォーを開始し、先導する存在」と言われたとき「オレが始めるのなら、オレが始めなければいい」と決心したアレ。この場面で明言こそしませんでしたが、ちゃんとそういうシーンを思い出させてくれる。本当にうまい。もう一年半もやっとるのにいまだに何をしなければならないのかわかっちょらんキラ君やアスラン君(が出てくるアニメを作っている人達)に比べて何と素晴らしい。
ちょうどそこへ、シュウの父親が新しく完成させたタリスダムを持ってきます。そして、この「スピリチュアル・タリスダム」を使ってシロン・グリード・ガリオンの3体で「光の竜王」に合体し、それでジャバウォックを倒してしまおうと特攻。
もう疲れたので後は端折りますが(笑)、まあ何やかやあってジャバウォックは、シロンから分離したランシーンが自らを犠牲にして宇宙へ放りだし、そしてジョジョ第2部のカーズのような最期。いや、永遠に彷徨うわけじゃなくて多分消滅してしまったんでしょうが。
そして、別れ。元々地火風水の化身であったレジェンズ達は、戦いが終わると地球に戻ってしまいその存在は消滅してしまうのです(初めて知った)。
レジェンズの存在を認めるのに一番時間のかかったメグが一番大泣き。ズオウは「僕たちが消えたら、僕たちとの思いでも消えるから。忘れられるから」と慰めますが、「絶対に忘れない」とさらに大泣き。
「俺達は消滅するわけじゃない。地球に戻るんだ。火を見たら、俺だと思ってくれ」と言い残して消えたグリード。普段はクールなキザ夫ディーノもこのときばかりは人目もはばからず大泣き。
普段の物言いは一番キツいガリオンも、ことマックに対しては何度も「お前は優しい子だ」を繰り返し、羽根で体を包み込んで別れの挨拶を。
そして、シュウとシロン。最期まで無理におどけて見せるシュウですが、シロンに「なあ、一度も名前で呼んでねえよなあ、最期くらい呼んでくれよ、シュウってなあ」と言い、そしてシロンが「じゃあな………シュウ」と言い残して消えてしまうと「バカ…かよ…何もう消えてんだよ…オレが呼び返してないじゃん…ネズッチョ…副部長…デカッチョ…天かけるミスターねずみ男(そんなのあったか?(笑))…シッ…シロン…シローーーーン!!!!」そしてend。
やっぱりこういうのって効きますよね?。「デカレンジャー」でも、最後までバン「相棒!」ホージー「相棒って言うな!!」を繰り返して、そして最終回で初めてホージー「頼んだぞ…相棒」バン「相棒って言うな(ニヤリ)」。あれも効いた。丸一年やっても、こういうのは最後の最後までやらずに取っておくもんですなあ。
「ポケモン」のように元からその世界に存在しているものならともかく、このテの「突然現れた異形の存在」モノの最後は別れで終わると分かっていても、いざ見てしまうともう涙が止まりません。
「魔法少女隊アルス」
もうノーコメンツ(笑)。こちらは「突然普通の人間が魔女界に行っちゃった」モノで、まあこのテも「別れ」で終わるのは常套ですが、まあこちらときたら…。「レジェンズ」と連続で見たからさらに呆れた。見る順番逆にするんだった。あーもう(泣)。
しかし、まあ考えるとこういう「今まで無かったもの(魔法・怪物)がやってきた」モノで、正体や存在が周りに軆n衍られてしまったものはそのほとんどが「別れ」で終わっているわけで、そうでなければ「仮面ライダー龍騎」のように「全部無かったことになった」とか(考えてみれば「レジェンズ」は両方ですね)。少なくとも僕が見たことのある中では、そうでないのは自分が魔法使いであることがTVで中継されて、魔法を使って世界を救う姿が全世界中に見られたのに平然とそのままサニーベルの町に居残ったマリーベルくらいしか記憶にありません(笑)。「デ・ジ・キャラットにょ」も、別れた後に戻ってくるにはきましたが、まああの作品の場合はでじこがやってきた街自体が異常な街でしたからまあ宇宙人の一人や二人(正確には4人)居ても「だから?」くらいのものでしたし(笑)。