文句タラタラ

なんだか文句ばっかりで申し訳有りません。でも、本日最大の文句はこれからです(笑)。

「ローゼンメイデン トロイメント」
…予想はしていましたが、もう原作のカケラも無いですな(笑)。ジュンは自発的に図書館なんか行って勉強とかしちゃってるし。前作ではジュンが立ち直ってゆくさまはあまり描かれていなかったと記憶していますが?

原作らしきものは一つだけ。真紅が「あの子に言わなくちゃいけないことがある」と言ったのは、まあ水銀燈が復活する話で聞けるんでしょうが間違いなく「ジャンクなんて言って悪かったわ。姉妹のことをジャンク呼ばわりするなんて軽率だったわ」なんでしょうな。

しかし、原作のこのセリフは、真紅自身が片腕をもがれてしまって「人形は完璧でなくてはならない。ジャンクの人形なんて誰もいらないの」と凹んでいたところにジュンが必死に腕を取り戻してくれて、「何かが欠けた不完全な存在だったとしても、それを埋めようとしてくれる人がいる(中略)ジャンクなんてどこにもいないのかもしれない」と気づき、それで水銀燈に謝りに行ったときに言うものなんです。この間単行本一冊分の間がありますが、それでも綺麗にスジが通っている。

水銀燈を倒してしまったことを今更ながら悩んでいる真紅ですが、これも今まで取ってきた行動からすると矛盾が生じます。原作でも「お父様に会うためには七つのローザミスティカを一人に集めてアリスに孵化する」と言ってはいますが、真紅には最初から姉妹達を倒してゆく気はさらさら無かったはずです。そうでなければ雛苺を今のような形で残すはずが無い。今のような形というのは、雛苺は真紅に負けたあと真紅と契約し、真紅を中継してジュンの力を使って今は動いているということです。雛苺戦の後水銀燈がチャチャを入れに来たときも、アリスゲームに負けたのにまだ動いているヒナに対して「恥知らず」と罵った水銀燈に「私には私のやり方がある」と断言してますから間違いないでしょう。

アニメ版は、ヒナが桜田家に来るところまでは同じです。となると、この部分が矛盾です。
水銀燈を「倒す」以外の手段でケリをつけなければならなかったはずだし、それでも仕方なく水銀燈を倒してしまったのなら「私は??しようと思っていたのに水銀燈を倒してしまったあの子かわいそう」と悩むべきでしょう。今回の悩み方では「アリスゲームとは戦って姉妹を倒してゆかねばならないものなのだと頭ではわかっていたものの、実際に倒してしまうと…」てな感じの悩み方です。

人形達のアリスゲームと、ヒキコモリ少年の更正という二つのテーマをかかえたこの作品ですが、この二つのテーマを踏襲しつつ中途半端に原作の話を使って違う展開にするならばよっぽど優秀なスタッフが必要なはずです。大丈夫でしょうか?

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